研究課題
基盤研究(B)
現代人にとって、睡眠障害、快適な眠りの確保が切実な社会的問題ともなっており、睡眠の研究が注目されている。生物はなぜ睡眠を必要とするのかに対する最終的な解答は得られておらず、睡眠の分子機構の全容も明らかではない。ショウジョウバエにも哺乳動物の睡眠と共通点を持った現象があることが近年報告されており、遺伝的なアプローチから睡眠を研究するためのモデル生物となりうる。本研究では、昼夜間の1匹のショウジョウバエの行動を詳細に解析するために暗視野CCDカメラを用い解析装置をハード、ソフトの両面で開発した。この装置を用いて時計突然変異体の睡眠行動を解析し、pdf時計突然変異体系統のハエの歩行活動リズムが非常に顕著なウルトラディアンリズムを示すことを見つけた。さらに、カフェインの覚醒作用に関わる神経機構を明らかにした。
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