脊椎動物に共通するプロスタグランジンの排卵誘導機構の解明

• 研究課題/領域番号: 21370024
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 形態・構造
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 高橋 孝行 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (80197152)
• 研究分担者: 荻原 克益 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (00422006)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円); 2011年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2010年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円); 2009年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
• キーワード: メダカ / 生殖 / 排卵 / プロスタグランジン / 細胞・組織 / 動物

研究概要

メダカの卵巣濾胞のin vitro排卵系を用いて、プロスタグランジE2(PGE2)が排卵過程に関与することを確認した。濾胞におけるPGE2合成酵素cyclooxygenase-2の活性及びPGE2レベルは変化せず、PGE2受容体であるEP4bの発現レベルが排卵時に急激に上昇したことから、EP4b受容体遺伝子の転写が重要なステップであることが明らかになった。EP4b受容体の誘導には黄体形成ホルモンと、その後にプロゲステロン受容体が関与することを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Apparent Involvement of Plasmin is Involved in Early-stage Follicle Rupture during Ovulation in Medaka (2012)
  • 著者名/発表者名: Ogiwara, K., Minagawa, K., Takano, N., Kageyama, T., Takahashi, T.
  • 雑誌名: Biol. Reprod 巻: 86(4) ページ: 113-113
• [雑誌論文] Kbus/Idr, a Mutant Mouse Strain with Skeletal Abnormalities and Hypophosphatemia : Identification as an Allele of'Hyp'. (2011)
  • 著者名/発表者名: Moriyama, K., Hanai, A., Mekada, K., Yoshiki, A., Ogiwara, K., Kimura, A., Takahashi, T.
  • 雑誌名: J. Biomed. Sci. 巻: 18 号: 1 ページ: 60-60
  • DOI: 10.1186/1423-0127-18-60
  • 査読あり
• [雑誌論文] Localization and Subcellular Distribution of Prolyl Oligopeptidase in the Mouse Placenta. (2011)
  • 著者名/発表者名: Matsubara, S., Takahashi, T., Kimura, A.
  • 雑誌名: J. Mol. Histol. 巻: 42(3) ページ: 251-264
  • NAID: 120003225992
• [雑誌論文] Expression of Cyclooxygenase-2 and Prostaglandin Receptor EP4b mRNA in the Ovary of the Medaka Fish, Oryzias latipes : Possible Involvement in Ovulation (2011)
  • 著者名/発表者名: Fujimori, C., Ogiwara, K., Hagiwara, A., Rajapakse, S., Kimura, A., Takahashi, T.
  • 雑誌名: Mol. Cell. Endocrinol. 巻: 332(1-2) ページ: 67-77
  • NAID: 120002834743
• [雑誌論文] Expression of cyclooxygenase-2 and prostaglandin receptor EP4b mRNA in the ovary of the medaka fish, Oryzias latipes : Possible involvement in ovulation (2011)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加
  • 雑誌名: Mol.Cell.Endocrinol. 巻: 332 ページ: 67-77
  • 査読あり
• [雑誌論文] Localization and subcellular distribution of prolyl oligopeptidase in the mouse placenta (2011)
  • 著者名/発表者名: 松原伸
  • 雑誌名: J.Mol.Histol. 巻: 42 ページ: 251-264
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression of cyclooxygenase-2 and prostaglandin receptor EP4b mRNA in the ovary of the medaka fish, Oryzias latipes : Possible involvement in ovulation (2011)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加
  • 雑誌名: Mol. Cell. Endocrinol. 巻: 332 ページ: 67-77
  • 査読あり
• [雑誌論文] Epigenetic Patterns at the Mouse Prolyl Oligopeptidase Gene Locus Suggest the CpG Island in the Gene Body to be a Novel Regulator for Gene Expression. (2010)
  • 著者名/発表者名: Matsubara, S., Takahashi, T., Kimura, A.
  • 雑誌名: Gene 巻: 465 ページ: 17-29
  • NAID: 120002414874
• [雑誌論文] A New In Vitro Ovulation Model for Medaka Based on Whole Ovary 5 Culture (2010)
  • 著者名/発表者名: Ogiwara, K., Ikeda, T., Takahashi, T.
  • 雑誌名: Zool. Sci. 巻: 27 ページ: 762-767
• [雑誌論文] Expression and Localization of Collagen Type IV τ1 chain in the medaka ovary. (2010)
  • 著者名/発表者名: Kato, Y., Ogiwara, K., Fujimori, C., Kimura, A. Takahashi, T.
  • 雑誌名: Cell Tissue Res. 巻: 340(3) ページ: 595-605
• [雑誌論文] A new In vitro ovulation model for medaka based on whole ovary culture (2010)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益
  • 雑誌名: Zool. Sci. 巻: 27 ページ: 762-767
  • NAID: 120004094724
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression and localization of collagen type IV α1 chain in the medaka ovary (2010)
  • 著者名/発表者名: 加藤裕美子
  • 雑誌名: Cell Tissue Res. 巻: 340 ページ: 595-605
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression and Localization of Collagen Type IV α1 chain in the medaka ovary (2010)
  • 著者名/発表者名: 加藤裕美子
  • 雑誌名: Cell and Tissue Research (印刷中)
  • 査読あり
• [雑誌論文] A New in vitro Ovulation Model for Medaka Based on Whole Ovary Culture (2010)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益
  • 雑誌名: Zoological Science (印刷中)
  • NAID: 120004094724
  • 査読あり
• [雑誌論文] Purification and Characterization of a Major Collagenase from Streptomyces parvulus. (2009)
  • 著者名/発表者名: Sakurai, Y., Inoue, H., Nishii, W., Takahashi, T., Iino, Y., Yamamoto, M., Takahashi K.
  • 雑誌名: Biosci. Biotechnol. Biochem. 巻: 73(1) ページ: 21-8
  • NAID: 10027535692
• [雑誌論文] Two Distinct Localization Patterns of Testis-specific Serine Protease-1 (TESSP-1) in the Seminiferous Tubules of the Mouse Testis (2009)
  • 著者名/発表者名: Takano, N., Kimura, A., Takahashi, T.
  • 雑誌名: Zool. Sci. 巻: 26(4) ページ: 294-300
  • NAID: 40016615722
• [雑誌論文] Two Distinct Localization Patterns of Testis-specific Serine Protease-1(TESSP-1)in the Seminiferous Tubules of the Mouse Testis (2009)
  • 著者名/発表者名: 高野直治
  • 雑誌名: Zoological Science 26 ページ: 294-300
  • 査読あり
• [学会発表] 排卵に関わるプロスタグランジン受容体EP4bの発現を調節する因子の研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 萩原茜
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 大雪アリーナ(北海道・旭川)
  • 年月日: 2011-09-21
• [学会発表] メダカのin vitro排卵アッセイを利用したジクロフェナクの排卵阻害活性評価 (2011)
  • 著者名/発表者名: 江口さやか、横田弘文、藤森千加、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 第17回日本環境毒性学会
  • 発表場所: 鹿児島、鹿児島大学水産学部
• [学会発表] メダカ排卵時におけるプロスタグランジンの役割-アクチン重合との関連- (2011)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 第82回日本動物学会
  • 発表場所: 旭川、旭川大雪アリーナ
• [学会発表] メダカ卵巣におけるメラトニン生合成酵素の発現解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 第82回日本動物学会
  • 発表場所: 旭川、旭川大雪アリーナ
• [学会発表] 排卵に関わるプロスタグランジン受容体EP4bの発現を調節する因子の研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 萩原茜、藤森千加、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 第82回日本動物学会
  • 発表場所: 旭川、旭川大雪アリーナ
• [学会発表] ダカ卵巣濾胞におけるメラトニン合成 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高城幹太、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 第82回日本動物学会
  • 発表場所: 旭川、旭川大雪アリーナ
• [学会発表] メダカ排卵時におけるアクチン重合の変化に対するプロスタグランジンの関与 (2011)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第36回大会
  • 発表場所: 東京、都道府県会館
• [学会発表] メダカ排卵時に重要な因子EP4bの発現誘導経路におけるGAP結合の関与 (2011)
  • 著者名/発表者名: 萩原茜、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第36回大会
  • 発表場所: 東京、都道府県会館
• [学会発表] メダカ排卵酵素MT2-MMPの発現誘導に関与するnPRの誘導機構-新規誘導経路の発見 (2011)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第36回大会
  • 発表場所: 東京、都道府県会館
• [学会発表] メダカにおける排卵機構の解明(学会賞受賞講演) (2010)
  • 著者名/発表者名: 高橋孝行
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 東京(東京大学) 招待講演
  • 年月日: 2010-09-24
• [学会発表] 排卵を制御する因子プロスタグランジンの研究:プロスタグランジン受容体の発現機構 (2010)
  • 著者名/発表者名: 萩原茜、藤森千加、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本動物学会北海道支部第56回大会
  • 発表場所: 旭川、大雪クリスタルホール
• [学会発表] EP4BがPGによるメダカ排卵の律速因子となる (2010)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加、萩原茜、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 第81回日本動物学会
  • 発表場所: 東京、東京大学教養学部
• [学会発表] 膜型プロゲステロン受容体はメダカの排卵に関与するか (2010)
  • 著者名/発表者名: 萩原茜、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 第81回日本動物学会
  • 発表場所: 東京、東京大学教養学部
• [学会発表] PA/プラスミン系による基底膜の分解がメダカ排卵には必要不可欠である (2010)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 第81回日本動物学会
  • 発表場所: 東京、東京大学教養学部
• [学会発表] 排卵と卵成熟は互いにコミュニケーションを取っているか (2010)
  • 著者名/発表者名: 萩原茜、藤森千加、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第35回大会
  • 発表場所: 静岡、グランシップ
• [学会発表] メダカ排卵におけるプロスタグランジンの作用とアクチン重合への関与 (2010)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加、荻原克益、萩原茜、高橋孝行
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第35回大会
  • 発表場所: 静岡、グランシップ
• [学会発表] メダカ排卵酵素MT2-MMPの誘導メカニズム:排卵に関与する新規チロシンキナーゼの探索と同定 (2010)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第35回大会
  • 発表場所: 静岡、グランシップ
• [学会発表] メダカ排卵におけるプロスタグランジンとその合成酵素COX-2の役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加
  • 学会等名: 日本動物学会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2009-09-19
• [学会発表] マウスTESSPクラスターの精巣における特異的発現とその調節 (2009)
  • 著者名/発表者名: 米田竜馬、木村敦、高橋孝行
  • 学会等名: 日本動物学会北海道支部第55回大会
  • 発表場所: 函館、北大水産学部
• [学会発表] メダカの排卵とプロスタグランジン (2009)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加、萩原茜、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本動物学会北海道支部第55回大会
  • 発表場所: 函館、北大水産学部
• [学会発表] マウス卵巣における膜結合型MMP MT2-MMPの発現および機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 第80回日本動物学会
  • 発表場所: 静岡、グランシップ
• [学会発表] メダカ卵巣特異的に発現するuPAの発現解 (2009)
  • 著者名/発表者名: 古舘大樹、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 第80回日本動物学会
  • 発表場所: 静岡、グランシップ
• [学会発表] マウス精巣特異的TESSPクラスターの発現解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 米田竜馬、木村敦、高橋孝行
  • 学会等名: 第80回日本動物学会
  • 発表場所: 静岡、グランシップ
• [学会発表] メダカ排卵におけるプロスタグランジンとその合成酵素COX-2の役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加、荻原克益、萩原茜、高橋孝行
  • 学会等名: 第80回日本動物学会
  • 発表場所: 静岡、グランシップ
• [学会発表] メダカ排卵時におけるプロスタグランジン及びその受容体の解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 藤森千加、萩原茜、荻原克益、高橋孝行
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第34回大会
  • 発表場所: 大阪、千里ライフサイエンスセンター
• [学会発表] メダカ排卵を司る内分泌機構と排卵誘導機構の解 (2009)
  • 著者名/発表者名: 荻原克益、藤森千加、Sanath Rajapakse、高橋孝行
  • 学会等名: 日本比較内分泌学会第34回大会
  • 発表場所: 大阪、千里ライフサイエンスセンター
• [備考]
  • URL: https://www.sci.hokudai.ac.jp/~kogi/Reproductive2/Welcome.html
• [備考]
  • URL: https://www.sci.hokudai.ac.jp/~kogi/Reproductive2/Welcome.html
• [備考]
  • URL: https://www.sci.hokudai.ac.jp/~kogi/Reproductive2/Welcome.html
• [備考]
  • URL: https://www.sci.hokudai.ac.jp/~kogi/Reproductive2/Welcome.html
• [産業財産権] MODIFIED ENTEROPEPTIDASE PROTEIN (2011)
  • 発明者名: Katsueki Ogiwara, Takayuki Takahashi
  • 権利者名: Hokkaido University
  • 取得年月日: 2011-09-06
  • 外国
• [産業財産権] 魚類由来エンテロペプチダーゼ (2010)
  • 発明者名: 高橋孝行、荻原克益
  • 権利者名: 北海道大学
  • 取得年月日: 2010-03-19