配分額 *注記 |
18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
2011年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2010年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2009年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
|
研究概要 |
DNAクランプは複製・修復・組み換えなど, DNA上で起こる様々なイベントの足場となるタンパク質で,必要なタンパク質を適切な場所に集合させる.真核生物は2種類のDNAクランプ, PCNAとRAD9/HUS1/RAD1(9-1-1)を持つ.本研究では, 9-1-1の最も重要な部分であるRAD9のC末端領域(270-391)(RAD9CTD)の構造解析を行った. CDスペクトルによって溶液構造を調べたところ,明確な2次構造を示すスペクトルは示さなかった.そこで, X線溶液散乱(SAXS)実験を行い,得られた散乱データからクラツキープロットを計算したところ, RAD9CTDは天然変性構造であることがわかった. RAD9CTDはDNA損傷シグナルによって高度にリン酸化されることが知られている.したがって, RAD9CTDが天然変性構造であることは,この領域が翻訳後修飾を受けるには適した構造であり,リン酸化によってその構造が変化することが予想される. いくつかの古細菌はへテロ三量体DANクランプ(PCNA1-PCNA2-PCNA3)を持つ.我々はSulfolobus tokodaii由来PCNA2-PCNA3のSAXS実験を行い, PCNA2-PCNA3が2 : 2の4量体リング構造を形成することを明らかにした.
|