研究課題
基盤研究(B)
セントロメアに形成される微小管との結合装置である動原体は、染色体動態制御の中枢である。その動原体の重要な機能の一つは、微小管との結合を感知する「紡錘体形成チェックポイント」の発信にあるが、微小管との結合がどのようにしてこの信号の発信を止めるのかはよく分かっていない。本研究では「動原体のストレッチング」という現象が、チェックポイントを解除するために必要であるという発見(内田ら、2009)に基づいて、ストレッチングの背景を調べることによって、この命題に取り組んだ。動原体ストレッチングを起こす分子背景は見出せなかったものの、微小管の重合と脱重合による微小管先端の伸び縮みを、動原体が受容し、その結果、動原体の形態が変化してストレッチするということが判明した。さらに、微小管が動原体に結合しているものの「張力」が発生しない状況(単極性の紡錘体、クロモキネシンのノックダウン、染色体腕部が殆どない人工染色体)を作り出したところ、それでもなお動原体のストレッチングは両方向性を獲得した場合と同程度に観察された。これらの結果より、チェックポイントは張力を感知しないという可能性が強く示唆され、チェックポイントの理解に新たな視点を提供した。
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