研究課題
基盤研究(B)
ゼブラフィッシュにおいては、受精卵植物極に存在する背側決定因子が、微小管束に乗って背側に移動し、背側胚盤細胞でWnt/.-catenin経路を活性化することで背側特異的遺伝子の発現を誘導し、背側軸を形成すると考えられてきた。これまで、微小管依存性モータータンパク質Kinesin Iのリンカー分子Syntabulinが、初期背側決定に重要な役割を果たしていることを見出してきた。本研究では、植物極微小管は予定背側領域に向かってプラス端を伸長すること、SyntabulinはGrip2(Glutamate receptor interacting protein2)と会合することを見出した。これらの結果は、Kinesin/Syntabulin/Grip2の複合体が背側決定因子を植物極から予定背側領域に運搬することで、背側を決定していることを示している。
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