研究課題
基盤研究(B)
脳内自己刺激をラットが自発的に行うことによりその行動する意欲を定量する方法を用いて、疲労を引き起こす肉体的負荷が意欲の低下、即ち脳報酬閾値の増大を引き起こすことを示した。さらにラットへの精神的負荷も同様に脳報酬閾値の増大を引き起こし、疲労様の感覚が生じていることを示唆した。内因性オピオイドの一種であるκ-オピオイドが脳報酬閾値を増大し、自発行動を低下させること、また肉体的負荷の少ない運動疲労においてκ-オピオイドアンタゴニストが自発行動の低下を抑制することを明らかとした。これらのことから、疲労感の生成にκ-オピオイドが関与している可能性が示された。末梢組織で脂肪からのエネルギー産生を阻害するとこれが肝臓からの迷走神経を介して脳に伝えられ、脳内TGF-βの活性化を引き起こし、疲労様の行動を引き起こすことを示した。
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