研究課題/領域番号 |
21380086
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
押田 龍夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (50374765)
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研究分担者 |
橋本 靖 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (40332481)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2011年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2010年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2009年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 森林生物 / 広域分布性森林性哺乳類 / エゾリス / エゾモモンガ / トドマツ優占混交林 / 繁殖生態学 / 分子系統地理 / 氷期避難域 / 北海道 / エゾマツ / 採食資源 / エゾマツ優占混交林 / 生息密度 |
研究概要 |
ユーラシア大陸北部一帯に生息する広域分布性森林性哺乳動物であるタイリクモモンガおよびキタリスが、その分布域辺縁で隔離されている北海道の特有の針交混交林にどのように適応しているのか、また、ユーラシア大陸北東部のキタリス集団の進化的歴史を併せて調べた結果、以下の知見を得る事が出来た。 (1)タイリクモモンガは、トドマツ優先混交林に多く見られ、本種が広汎に分布するユーラシア大陸には見られない樹種を営巣資源として主に利用していることが明らかになった。 (2)キタリスのエゾマツ毬果利用性を調べた結果、本種は特にエゾマツ資源を一定数利用しているものの、これに大きく依存している訳ではなく、北海道の天然林に多く存在する広葉樹に依存している可能性が間接的に示唆された。 (3)ユーラシア大陸北東部のキタリス集団を用いた分子系統地理学的研究結果からは、遺伝的に明瞭な集団の分化が見られず、少なくともユーラシア大陸北東部のキタリス集団では遺伝的分化を伴う様な地理的隔離がなかったことが示唆された。
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