研究課題/領域番号 |
21390137
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小柳 義夫 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80215417)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2011年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2009年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | BST2 / HIV / エンベロープ / テザリン / 宿主因子 / BiFC / アクセサリー蛋白質 / 膜蛋白質 / BST-2 / Vpu / Bst-2 |
研究概要 |
HIVの伝搬過程の決定要因となるウイルスエンベロープの形成とそれに続くウイルス粒子の遊離効率を制御する細胞性膜蛋白質の解析研究をおこなった。多くのエンベロープウイルス粒子の遊離を抑制するBST2の機能発現メカニズムの解析の結果、ヒトBST2は多くの異種細胞からHIV粒子の遊離を抑制することより、直接ウイルス粒子に作用することを示唆する結果を得た。次にBST2作用を阻止するHIV-1のアクセサリ蛋白質VPUについて、これらの相互作用とVPU機能の発現性について解析実験を行った。種々の変異体のVPU/BST2複合体能の測定の結果、VPUとBST2はそれぞれの膜貫通領域(TM)を介して複合体を形成し、BST2のTM領域の3アミノ酸(I34, L37, L41)すべてがその複合体形成とともにVPUのウイルス遊離促進(抗BST2)作用に必須であることがわかった。これらの結果をもとに、BST2の分子動力学計算解析を行い、VPU結合部位の構造予測を行い、4アミノ酸(I34, L37, L41, T45)がVPU機能の発揮に介在することが示唆された。これらの結果は、VPU作用メカニズムの基礎的知見である。一方、エンベロープ形成分子としてHIV-1 ENVの取り込みに介在すると報告されていた細胞性因子TIP47については、その再現結果は得られなかった。
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