研究課題
基盤研究(B)
Le酵素を遺伝的に欠失している個体において、血清CA19-9の予期しない上昇のメカニズムを解析した。その結果、Le欠損の遺伝型を有しSe酵素活性も欠損している場合にCA19-9が生成されてしまうという結論に至った。エピゲノム,ゲノム解析の新規アプローチとして、光学顕微鏡で観察される染色体の不均一性を反映したバンド構造とゲノム配列の統合をめざしたヒトゲノム機能解析を行った。また、ヒト染色体R/G-バンド境界領域を、DNA複製タイミングのS期前半から後半への転換部位ならびにGC含量分布の区分境界として塩基配列レベルで特定した。さらに、その特殊なゲノム領域の詳細な解析を行った結果、R/G-バンド境界領域は、癌をはじめとする多因子疾患の発症や染色体異常をおこしやすいゲノム不安定化部位に対応することが判明した。
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