配分額 *注記 |
19,240千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 4,440千円)
2011年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2010年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2009年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
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研究概要 |
分子生物学の進歩に伴い,癌で発現が亢進あるいは低下し,浸潤・転移能の増強や治療抵抗性と密接に関与する分子群が,報告されるようになった。今回我々は,抗Survivin,抗Livinおよび抗XIAP自己抗体に着目し,自動分析機器に搭載可能な検出系を開発した。本検出系を用い,大腸癌や前癌病変である大腸ポリープにおける陽性率を,既存の腫瘍マーカーと比較検討した。いまだ途中経過であるが,大腸癌における抗Livin自己抗体の陽性率は2. 4%と低かった。また,比較対照とした既存の腫瘍マーカーであるCEA, CA19-9や抗p53自己抗体のそれは,それぞれ39. 8%, 21. 6%, 25. 0%であった。一方,抗Survivinと抗XIAP自己抗体に関しては,それぞれ37. 5%, 36. 3%と高く, CEAなど他の腫瘍マーカーと比べ,早期癌のみならず大腸ポリープの検出能が有意に優れていた。
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