研究課題/領域番号 |
21390364
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
米満 吉和 九州大学, 薬学研究院, 教授 (40315065)
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研究分担者 |
上田 泰次 (前原 喜彦) 千葉大学, 医学研究院, 客員准教授 (80165662)
吉田 久美 九州大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (80553271)
上田 泰次 千葉大学, 医学研究院, 客員准教授 (20184939)
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連携研究者 |
前原 喜彦 九州大学, 医学研究院, 教授 (80165662)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2011年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2010年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2009年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 実験外科学 / 樹状細胞 / がん免疫 / 大量培養 / 腹水がん / 胸膜播種 / サイトカイン / センダイウイルス |
研究概要 |
最近の免疫学の進歩により抗腫瘍免疫における樹状細胞(DC)の重要性が明確になり、進行がんを中心にDCを用いた免疫療法が検討されているが、その治療成績は十分なものではない。特に、腹水がんにおいてはDC療法に耐性であり、その治療レジメの確立が強く望まれている。 まず我々は、最適化を行ったサイトカインカクテル(GM-CSF+ SCF)を用い、浮遊培養を行うことで、進行がん患者末梢血を材料としたDCの体外大量増幅技術の開発に成功した。得られたDCは通常法で培養されたミエロイド系DCと同様の形態を示し、抗原取込み能、抗原提示に必要な分子群の発現、サイトカインの産生、T細胞増殖刺激能を備えていることが確認された。 治療モデルについて、CT26(マウス大腸がん細胞株)を用いた検討により、腹水がんに対するrSeV/DC療法はほぼ無力であったが、その原因となる物質がVEGFであることが明らかになった。加えて、ヒト腹水及びマウス腹水において、VEGFがそのデコイレセプターであるsFLT-1に比して高濃度となっていることが明らかになった。そこで、SeVを用いて内因性sFLT-1を発現するDCを腹腔内へ投与することで、腹水がんに対するDC療法の治療成績を飛躍的に向上させることに成功した。また、それはCTLの寄与が大きいことが明らかになった。現在以上の知見をもとに、臨床試験用GMP製剤の準備を開始している。
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