熱帯泥炭湿地荒廃地および湛水造林地からのメタン放出

• 研究課題/領域番号: 21405037
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 海外学術
• 研究分野: 環境農学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 小島 克己 東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 教授 (80211895)
• 研究期間 (年度): 2009-04-01 – 2014-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2013年度)
• 配分額: 17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円); 2013年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円); 2012年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円); 2011年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円); 2010年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円); 2009年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
• キーワード: メタン / 熱帯泥炭湿地 / 再湛水 / Melaleuca cajuputi / 生態系修復・整備 / 地球温暖化ガス排出削減 / 国際研究者交流 / タイ / 乾地化 / 水位

研究概要

開発熱帯泥炭土壌地域からの二酸化炭素放出を抑制するために再湛水化して森林を再生した場合のメタンの放出量の変動を予測するために、土壌からのメタン放出の水位応答とMelaeuca cajuputiの樹体を介したメタン放出を調べた。土壌からのメタン放出は、湛水状態では非湛水状態と同等あるいはそれよりも少なく、再湛水化による増大の懸念はないことが明らかとなった。樹体を介したメタン放出が検出され、水位応答性や時間変動が認められたが、量的には少なく、再湛水化による二酸化炭素放出の抑制効果に対する影響は非常に小さいことが明らかとなった。樹体を介したメタン放出の主な経路は樹皮であることが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Subsidence and soil CO_2 efflux in tropical peatland in southern Thailand under various water table and management conditions (2013)
  • 著者名/発表者名: Nagano, T., Osawa, K., Ishida, T., Sakai, K., Vijarnsorn, P., Jongskul, A., Phetsuk, S., Waijaroen, S., Yamanoshita, T., Norisada, M., Kojima, K
  • 雑誌名: Mires and Peat 巻: 11 ページ: 1-20
  • 査読あり
• [雑誌論文] Subsidence and soil CO2 efflux in tropical peatland in southern Thailand under various water table and management conditions (2013)
  • 著者名/発表者名: Nagano, T., Osawa, K., Ishida, T., Sakai, K., Vijarnsorn, P., Jongskul, A., Phetsuk, S., Waijaroen, S., Yamanoshita, T., Norisada, M., Kojima, K.
  • 雑誌名: Mires and Peat 巻: 11 ページ: 1-20
  • 査読あり
• [学会発表] 熱帯低湿地に生育するMelaleuca cajuputi の樹体からのメタン放出の経路の推定 (2014)
  • 著者名/発表者名: 則定真利子, 山ノ下卓, 古川原聡, 小島克己
  • 学会等名: 第125回日本森林学会大会
  • 発表場所: 大宮
  • 年月日: 2014-03-26
• [学会発表] 熱帯低湿地に生育するMelaleuca cajuputiの樹体からのメタン放出の経路の推定 (2014)
  • 著者名/発表者名: 則定真利子・山ノ下卓・古川原聡・小島克己
  • 学会等名: 第125回日本森林学会大会
  • 発表場所: 大宮ソニックシティ（埼玉県さいたま市）
• [学会発表] 熱帯泥炭湿地に生育するMelaleuca cajuputiの樹体からのメタン放出 (2012)
  • 著者名/発表者名: 則定真利子・山ノ下卓・小島克己
  • 学会等名: 日本森林学会
  • 発表場所: 宇都宮大学
  • 年月日: 2012-03-27
• [学会発表] A sustainable woody biomass production system for tropical peatlands (2012)
  • 著者名/発表者名: Norisada, M., Yamanoshita, T., Adachi, K., Osawa, K., Nagano, T., Inoue, M., Ishida, T., Vijarnsorn, P., Kojima, K
  • 学会等名: 14th International Peat Congress
  • 発表場所: Stockholm, Sweeden
• [学会発表] 熱帯泥炭湿地に生育するMelaleuca cajuputiの樹体からのメタン放出 (2012)
  • 著者名/発表者名: 則定真利子, 山ノ下卓, 小島克己
  • 学会等名: 第123回日本森林学会大会
  • 発表場所: 宇都宮
• [学会発表] A sustainable woody biomass production system for tropical peatlands (2012)
  • 著者名/発表者名: Mariko Norisada, Takashi Yamanoshita, Koji Adachi, Kazutoshi Osawa, Toshihide Nagano, Masafumi Inoue, Tomoyasu Ishida, Pisoot Vijarnsorn, Katsumi Kojima
  • 学会等名: The 14th International Peat Congress
  • 発表場所: ストックホルム、スウェーデン
• [学会発表] 熱帯泥炭湿地開発地の再湛水化とメタン放出 (2010)
  • 著者名/発表者名: 則定真利子, 山ノ下卓, ピスットニビジャルンソン, 小島克己
  • 学会等名: 第121回日本森林学会大会
  • 発表場所: 筑波大学(茨城県)
  • 年月日: 2010-04-04
• [学会発表] 熱帯泥炭湿地開発地の再湛水化とメタン放出 (2010)
  • 著者名/発表者名: 則定真利子, 山ノ下卓, ピスット=ビジャルンソン, 小島克己
  • 学会等名: 第121回日本森林学会大会
  • 発表場所: つくば
• [図書] アジアの生物資源環境学-持続可能な社会をめざして (2013)
  • 著者名/発表者名: 小島克己
  • 総ページ数: 244
  • 出版者: 東京大学出版会
• [図書] アジアの生物資源環境学－持続可能な社会をめざして (2013)
  • 著者名/発表者名: 小島克己（共編著）
  • 総ページ数: 244
  • 出版者: 東京大学出版会
• [図書] アジアの生物資源環境学―持続可能な生物資源利用のために (2013)
  • 著者名/発表者名: 小島克己（編著）
  • 出版者: 東京大学出版会