研究概要 |
図書館の子ども室にブラウズリーダを搭載したPCが乗った読書テーブルを設置して「新読書環境」を実現する。そこでは,子どもたちは家族や友達と一緒に,電子化絵本,ウェブ絵本あるいは冊子体絵本の中から望むものをブラウジング主体で探し出して読むことができる。ブラウズリーダ設計のコンセプトは,「多数で多様の絵本が通常の図書館でのようにブラウジングできる」と,「電子化絵本やウェブ絵本が冊子体絵本のように読める」である。前者のためには,代替絵本に続き抽象化絵本棚という概念を導入し,代替絵本を抽象化絵本棚に線形に並べて表示するようにする。後者のためには,統一化ビューという概念を導入し,どのような代替絵本でも冊子体絵本のように単純なページめくりで読めるようにする。新読書環境は,大分県立図書館や別府大学附属幼稚園の他,大分県内の5か所の図書館の子ども室で実現している。
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