研究課題/領域番号 |
21500312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | (財)大阪バイオサイエンス研究所 |
研究代表者 |
森山 朋子 (東 朋子) (財)大阪バイオサイエンス研究所, 研究員 (90400134)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 睡眠学 / ドーパミン / 遺伝子操作 / マウス / 側坐核 |
研究概要 |
ドーパミンは、認知、報酬、薬物依存に関与していることが知られている。細胞外ドーパミン濃度は睡眠時に低下し、覚醒時に上昇することや、ドーパミントランスポーター欠損マウスでは、覚醒時間が増加することが報告されている。これらのことから、ドーパミンが睡眠-覚醒制御に関与していることが考えられる。しかし、どの脳領域のドーパミンが覚醒作用に重要かは不明である。ドーパミンD_2受容体は脳内でも特に側坐核に高発現しており、また、側坐核は覚醒時に神経活動が観察される。したがって、側坐核のD_2受容体が睡眠-覚醒制御に関与していることが考えられる。本研究では、側坐核のD_2受容体の役割について検討した。今年度は、睡眠-覚醒におけるD_2受容体の機能についてD_2受容体欠損マウスを用いて検討した。当研究室で開発した睡眠バイオアッセイシステムを用いてD_2受容体欠損マウスの睡眠、覚醒時の脳波を記録した。その結果、D_2受容体欠損マウスでは覚醒量が有意に減少し、ノンレム睡眠とレム睡眠量が増加していることが明らかとなった。このことからD_2受容体が覚醒制御に重要であることが示唆された。また、側坐核の変性法の確立とラットの側坐核にキノリン酸(15μg/uL)を0.4μLマイクロインジェクションし変性を行った。変性後の脳波を記録した結果、覚醒量の減少とノンレム睡眠量の増加が観察された。
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