研究課題/領域番号 |
21500318
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 財団法人東京都医学総合研究所 (2011) 財団法人東京都医学研究機構 (2009-2010) |
研究代表者 |
宮下 知之 財団法人東京都医学総合研究所, 運動・感覚システム研究分野, 主任研究員 (70270668)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | Spacing effect / MAPK / CREB / c-fos / drosophila / memory / Drosophila |
研究概要 |
長期記憶の形成は、trainingを複数回、間隔(inter trial interval, ITI)を空けて繰り返すspaced trainingで促進され、間隔を空けずに繰り返すmassed trainingでは阻害される。これまでの研究からITIでMAPKが活性化されることが示されているが、MAPKの役割には不明な点が未だ多い。我々は長期記憶形成に必須の転写因子CREBとc-fos間の転写サイクルがspaced trainingで形成されること、この転写サイクルが長期記憶形成に必須であること、さらにITIでのMAPK活性化はこの転写サイクルの開始と維持に必要なことを見出した。spaced trainingにおいてMAPKはITIにより活性化される一方、trainingにより不活性化される。従ってITIの無い、連続したtrainingで構成されるmassed trainingではMAPKの活性化が抑制される。長期記憶の形成はMAPKの不活性化も含むMAPK活性の周期的な変化が重要とする説があるが、training中でもMAPKの活性が抑制されない変異体では、massed trainingでもCREB-c-fosの転写サイクルが活性化し長期記憶が形成されることを見出した。これらの結果はspaced training中のMAPK活性の周期的な変化ではなく、活性の総量が長期記憶の量を決めていることを示唆している。
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