研究課題/領域番号 |
21500331
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
藤澤 和子 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70531086)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 神経発生 / 分化 / 異常 / 線虫 / 軸索誘導 |
研究概要 |
線虫において神経軸索誘導因子であるSLT-1/Slitの新規の受容体、EVA-1(enhancer of ventral guidance-1)を同定したが、EVA-1はヒトのダウン症候群の責任領域に存在するC21orf63と相同性があり、ヒトにおいても重要な機能を担っている可能性がある。EVA-1は一回膜貫通型受容体で、細胞外にガラクトース結合領域が二つあり、細胞内にはS/Rの豊富な領域や、リン酸化チロシン結合領域(PTB domain)と結合することで知られるNPXYモチーフがある。SLT-1やSAX-3との結合を介して、AVM軸索誘導を行うのに必要な領域を同定する目的で、EVA-1細胞内領域、細胞外領域のモチーフを基にいろいろな領域の欠損変異体(遺伝子)を作成した。この遺伝子をEVA-1欠損変異株にインジェクション、レスキュー活性を指標に、どの領域がAVM神経軸索の誘導異常を是正するのに必要か調べた。その結果、SLT-1依存性のAVM神経軸索誘導には細胞内領域は必要ない、つまり、細胞外領域と膜貫通領域のみで十分であることが示唆された。そこで、さらに詳しい細胞外領域の検討を行うため、培養細胞を用いた生化学実験によりSLT-1もしくはSAX-3との結合を調べる目的で、変異体遺伝子を作成した。このとき、EVA-1のガラクトース結合領域の重要性も検討するため、SLT-1は培養細胞だけでなく、線虫にも発現させ、実際にSLT-1としての機能を持つタンパク質の発現を確認した。
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