研究課題
基盤研究(C)
前脳基底核(basal forebrain nuclei ;以下BFと略)アセチルコリン性ニューロンから記録されるEPSCに対するドーパミンD1型受容体を介する抑制作用は生後発達とともに増強するが、アデニル酸シクラーゼ系を介して選択的にP/Q型カルシウムチャネルをブロックする、という共役には変化がないことを明らかにした。また、新たなバイオセンサー素材として最近注目されているカーボンナノチューブを採用し、BFにドーパミン性線維を投射するドーパミン性ニューロン細胞体からのドーパミン遊離を酸化還元電流として検出することに成功した。次いで、一つのドーパミン性ニューロンにドーパミン遊離検出法とホールセルパッチクランプ法を同時に適用し、活動電位発生と伝達物質遊離との同時モニター法を確立し、ドーパミン性ニューロンのD2型受容体活性化によって、膜の脱分極および活動電位の抑制に伴って、ドーパミン遊離が減少することを見出した。
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