研究課題/領域番号 |
21500447
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
舛形 尚 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (70263910)
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研究分担者 |
千田 彰一 香川大学, 医学部附属病院, 教授 (30145049)
合田 文則 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (90294769)
奥山 浩之 香川大学, 医学部附属病院, 医員 (50448362)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2011年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2010年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2009年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 心臓年齢 / 高血圧 / 超音波 / 心血管危険因子 / 臓器障害 / 糖尿病 / 脳心腎連関 / 心機能 / 左室肥大 / 脈波速度 |
研究概要 |
心エコーで計測される左室心筋重量係数による左室肥大、左室流入血流速度波形による左室拡張能はいずれも加齢による変化が存在する。本研究では高血圧、糖尿病などの生活習慣病を持たない健康な高齢者における心形態、心機能の加齢性変化を明らかにするとともに、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が、正常な加齢性変化にどのような影響を及ぼすかを明らかにしようとした。健常者でも加齢によって左室求心性リモデリングと左室拡張能障害が進行することが明らかになった。高血圧を伴わない糖尿病では左室肥大はきたさずに、左室拡張障害が出現することが明らかになった。また、加齢により心室中隔ではS状中隔変形をきたすことが知られていることから、このS状中隔変形の程度と中隔基部の壁厚増加から算出する指標を、新しい心臓年齢として提唱し、この心臓年齢指標が動脈硬化や老化と良好な相関を示すことを明らかにした。本研究ではさらに、心エコー検査で汎用される指標ストレインやストレインレートが老化、高血圧や糖尿病などの生活習慣病で障害されることを明らかにし、心臓年齢指標として臨床応用できる可能性を明らかにした。高血圧や糖尿病などの生活習慣病が、この心臓年齢指標に及ぼす影響を曲線グラフ化して、生活習慣病が心臓の加齢速度を速めるという現象を心エコーから明らかにした。さらに、心臓の加齢現象は、心臓以外の高血圧臓器障害である慢性脳虚血性変化や腎機能障害と密接な関係を示すことを明らかにして、脳心腎連関をふまえた高血圧性臓器障害予防のための臨床検査の有用性を明らかにした。
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