研究概要 |
本研究では,近赤外分光法(Near Infrared Spectroscopy以下NIRSと略す.)計測における脳部位推定の高度化を目指し,シースルー型脳立体観察ディスプレイをMRI(Magnetic Resonance Imaging)のT2法のDICOM(Digital Imaging and Communication inMedicine)画像を用いて構成し,大脳皮質の脳溝,脳回等が立体で頭部表面情報と融合させる観察を可能にした.次に,データの部位間・被験者間相互比較を目指し,光路長の影響を消去するNIRS時系列信号の自己相関による解析法を提案した.さらに自己相似性の特徴を表す指標として,標本平均の分散を求める分散プロット法やバリオグラム法を提案し,計算タスク等の微小な脳賦活おけるカラーマップ化を行った.さらに,結果をシースルー脳立体観察ディスプレイに動的表示させるシステムの開発を行い,大脳皮質の脳血流ダイナミックス計測を可能とした.
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