研究課題
基盤研究(C)
はじめに、血流制限(加圧)の凝固系への急性の影響を検討した。健常人のレッグプレスでは、加圧はprothrombin fragment 1+2(PTF)、thrombin-antithrombin III complex(TAT)、D-dimer、fibrin degradation product(FDP)といった凝固系の指標に影響せず、加圧トレーニングの安全性が示された。次に、セラバンド(elastic band)を用いた加圧トレーニングの筋活動への影響を検討した。健常人のアームカールでは、加圧により上腕二頭筋は筋電図上筋活動が著明に亢進し、血中乳酸濃度、Borgスケールも増加した。加圧はセラバンドによる比較的軽い負荷でも著明に筋線維を動員し筋活動を亢進させると考えられた。さらに、COPD患者において、フリーウェイトでのアームカール運動の筋活動への影響を検討した。加圧により筋電図上の筋活動が亢進し、血中乳酸濃度、Borgスケールも増加したが、SpO_2の低下はきたさなかった。加圧トレーニングはCOPD患者において、フリーウェイト、ゴムバンド使用などの低強度で手軽な運動様式でも安全かつ効果的に筋活動を亢進させると考えられた。最後に、加圧トレーニングの慢性効果をCOPD患者で検討した。加圧下のレッグエクステンションにより、QOLの改善、筋力と筋量の増加が確認され、軽度ながら最大吸気圧(PImax)および最大呼気圧(PEmax)も改善した。なお、COPD患者がサルコペニアをきたす原因として、COPDだけでなく高齢も重要である。そこで高齢者において加圧ウォーク(加圧下の歩行)が、QOL、筋力などに及ぼす効果を検討した。加圧により筋力は有意に増加し、timed Up & goおよびchair stand testの機能向上も見られた。サルコペニアを有するCOPD患者では、加圧ウォークも、安全で効果的な筋力トレーニングとなる可能性が示唆された。今後、症例を増やして研究を継続する予定である。
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