研究課題/領域番号 |
21500474
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田中 悟郎 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00253691)
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研究分担者 |
太田 保之 西九州大学, リハビリテーション学部, 特命教授 (50108304)
稲富 宏之 (稲冨 宏之) 兵庫医療大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10295107)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 統合失調症 / セルフスティグマ / 家族 / 介護負担感 |
研究概要 |
統合失調症を有する人がセルフスティグマを克服する過程、即ちグループミーティングの中で見られたメンバー間の特徴的なコミュニケーションを明確にした。総合病院精神科外来に通院中の精神障害者を対象にセルフスティグマを克服できるような自助グループを育成する目的で週1回90分のミーティングを130回開催した。参加者は44名で、統合失調症48%、感情障害13%、広汎性発達障害7%、その他32%であった。一回の平均参加者数は5名であった。ミーティングの主なテーマは、日常生活で困っていることや対処法44%、病気や薬に関すること17%、仕事14%、家族関係7%、その他18%であった。次にミーティングを重ねるうちにメンバー間に特徴的なコミュニケーション、即ちレフレーミング(reframing)やユーモアが自然に頻繁に観察されるようになっていった。リフレーミングとは物事の捉え方(認知)の枠組みを変えることである。ある状況をこれまでとは異なった側面から見直すことによって否定的な意味づけを肯定的な意味づけへと変化させる。意味が変わるとその人の反応や行動も変わる。自分の体験を語り他メンバーの体験を聴く場を作ることの重要性が示唆された。
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