慢性閉塞性肺疾患の過膨張をターゲットとする呼吸リハビリテーションの開発

• 研究課題/領域番号: 21500491
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: リハビリテーション科学・福祉工学
• 研究機関: 昭和大学
• 研究代表者: 泉崎 雅彦 昭和大学, 医学部, 講師 (20398697)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2010年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2009年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
• キーワード: 理学療法学 / 呼吸リハビリテーション / リハビリテーション / 慢性閉塞性肺疾患 / シクソトロピー / 肺過膨張 / 呼吸困難 / 呼吸困難感

研究概要

健常者を用いた研究により、呼吸数の増加は呼吸困難の発生と関連があることを示した。慢性閉塞性肺疾患における呼吸数の増加は肺過膨張を進展させるため、肺過膨張により生じた呼吸困難が呼吸数を増加させ。さらに肺過膨張が進展する可能性がある。慢性閉塞性肺疾患患者を用いた研究では、新規の器具を用いたシクソトロピーコンディショニングの後の肺機能、胸郭可動性、運動能に対する作用を検討した。コンディショニングは、肺過膨張のある患者の胸郭可動性を改善した。しかし、6分間歩行時の呼吸困難感は、むしろ肺過膨張のない患者で低下した。これらの結果より、呼吸困難・情動面からアプローチする呼吸リハビリテーションが肺過膨張に有用である可能性がある。シクソトロピーコンディショニングは、その適用について見極める必要がある。

研究成果

• [雑誌論文] Coupling of dyspnea perception and tachypneic breathing during hypercapnia (2011)
  • 著者名/発表者名: Izumizaki M, Masaoka Y, Homma I.
  • 雑誌名: Respir Physiol Neurobiol 巻: 179 ページ: 276-286
• [雑誌論文] Coupling of dyspnea perception and tachypneic breathing during hypercapnia (2011)
  • 著者名/発表者名: Izumizaki M, Masaoka Y, Homma I
  • 雑誌名: Respiratory Physiology & Neurobiology 巻: 179 号: 2-3 ページ: 276-286
  • DOI: 10.1016/j.resp.2011.09.007
  • 査読あり
• [雑誌論文] Dopaminergic modulation of exercise hyperpnoea via D(2) receptors in mice (2011)
  • 著者名/発表者名: Tsuchiya N, Iwase M, Izumizaki M, Homma I
  • 雑誌名: Experimental Physiology 巻: 97 号: 2 ページ: 228-238
  • DOI: 10.1113/expphysiol.2011.062703
  • 査読あり
• [雑誌論文] 呼吸運動のしくみ正常な呼吸状態を知る (2011)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦
  • 雑誌名: 呼吸器ケア 巻: 9 ページ: 1242-1247
• [雑誌論文] Effects of fasting on hypoxic ventilatory responses and the contribution of histamine H1 receptors in mice. (2011)
  • 著者名/発表者名: Ohshima Y, Iwase M, Izumizaki M, Nakayama H, Narita H, Homma I
  • 雑誌名: Journal of Physiological Sciences 巻: 61 ページ: 73-82
  • NAID: 10029049524
  • 査読あり
• [雑誌論文] Two arms as one : position and movement sense in an elbow-matching task. (2011)
  • 著者名/発表者名: Izumizaki M, Proske U
  • 雑誌名: Physiology News 巻: 82 ページ: 26-29
• [雑誌論文] The illusion of changed position and movement from vibrating one arm is altered by vision or movement of the other arm. (2010)
  • 著者名/発表者名: Izumizaki M, Tsuge M, Akai L, Proske U, Homma I
  • 雑誌名: Journal of Physiology 巻: 588 ページ: 2789-2800
  • 査読あり
• [雑誌論文] (2009)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦(分担著者)
  • 雑誌名: 現場の疑問に答える呼吸リハビリ徹底攻Q&A(中外医学社) ページ: 13-17
• [学会発表] 呼吸困難感による呼吸リズムの促進 (2012)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦、政岡ゆり、本間生夫
  • 学会等名: 第89回日本生理学大会
  • 発表場所: 松本市
  • 年月日: 2012-03-31
• [学会発表] 呼吸困難感による呼吸リズムの促進 (2012)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦、政岡ゆり、本間生夫
  • 学会等名: 第89回日本生理学大会
  • 発表場所: 松本
• [学会発表] 安静時のCO2ホメオスターシスは、呼吸のリズム変化では維持できない (2011)
  • 著者名/発表者名: 大橋傑、泉崎雅彦、本間生夫
  • 学会等名: 第88回日本生理学大会
  • 発表場所: (震災のため、誌上開催)
  • 年月日: 2011-03-29
• [学会発表] 呼吸困難感のメカニズム (2009)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦
  • 学会等名: 第4回秋田呼吸リハビリテーション懇話会
  • 発表場所: 秋田大学(秋田市)
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] Higher state anxiety is associated with lower thresholds for respiratory frequency and air hunger in response to hypercapnia in humans (2009)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦
  • 学会等名: XXXVIth International Union of Physiological Sciences Kyoto
  • 発表場所: 京都国際会館(京都市)
  • 年月日: 2009-07-29
• [学会発表] Higher state anxiety is associated with lower thresholds for respiratory frequency and air hunger in response to hypercapnia in humans (2009)
  • 著者名/発表者名: Izumizaki M, Homma I
  • 学会等名: XXXVIth International Union of Physiological Sciences
  • 発表場所: Kyoto
• [学会発表] 呼吸困難感のメカニズム (2009)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦
  • 学会等名: 4回秋田呼吸リハビリテーション懇話会
  • 発表場所: 秋田
• [図書] 身体運動と呼吸・循環機能 (2012)
  • 著者名/発表者名: 政岡ゆり、泉崎雅彦(分担著者)
  • 出版者: 真興交易(印刷中)
• [図書] 第3版リハ実践テクニック呼吸ケア、呼吸困難感のメカニズム (2011)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦
  • 出版者: メジカルビュー
• [図書] 第3版リハ実践テクニック呼吸ケア (2011)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦(分担著者)
  • 出版者: メジカルビュー
• [図書] 呼吸ケア・リハビリテーションMini(分担著者)、患者教育の実践 (2010)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦
  • 出版者: 中外医学社
• [図書] 理学療法士のためのコンディショニング入門、呼吸困難とコンディショニング (2010)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦
  • 出版者: 中山書店
• [図書] 呼吸ケア・リハビリテーションMini (2010)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦(分担著者)
  • 出版者: 中外医学社
• [図書] 理学療法士のためのコンディショニング入門 (2010)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦(分担著者)
  • 出版者: 中山書店
• [図書] ベッドサイドで役立つ呼吸アセスメントQ&A101 (2010)
  • 著者名/発表者名: 泉崎雅彦(分担著者)
  • 出版者: メディカ出版
• [図書] 身体運動と呼吸・循環機能、情動と換気応答
  • 著者名/発表者名: 政岡ゆり、泉崎雅彦
  • 出版者: 真興交易(印刷中)