研究概要 |
現在の高齢化率が49%である徳島県上勝町に在住する65歳以上の高齢者を対象として,生きがい感に関連する種々の要因を分析した.分析対象者(176名)の平均年齢は75.4±6.9歳.年に数回程度の頻度も含めた有償労働従事率は59.7%であった.生きがい感を従属変数としたロジスティック解析で,「神さまを信じる」「喜ばれることがある」「孤独感が少ない」「貯蓄高が多い」の4因子が生きがい感を有意に高める要因であった.本調査では,長年の経験を生かした仕事を継続できる環境があることは,生きがいをもちながら自立した生活の構築につながることが示唆された.
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