配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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研究概要 |
教員は,教育のほか,研究,論文執筆,地域・国際貢献及び校務等の業務もあるので,従来の方法では対処不可能な状態になってきた.教育や校務の情報化(ICT活用)は,業務の軽減と効率化に繋がり,教育の質の改善が期待される.近年,大学教育において「単位の実質化」が重要視されてきている.単位の実質化の実現は, ICTを十分に活用した教育(eラーニング)を用いなければ困難と思われる.そこで本研究では,大学間で教材共有化を実現することにより, FD/ SDを目的として利用する教員を増やし,全学的な教育改善や卒業生の質の保証につながる,より高い学習効果の得られるeラーニングの実践を試みた. 佐賀大学の2つのキャンパス(本庄,鍋島)間にLMS(学習管理システム)を稼動させ,さらに「大学コンソーシアム佐賀」に所属する大学をあわせた6つのキャンパス間で, LMSを利用してeラーニング教材の共有化の実証実験を行った. LMSにはオープンソースのMoodleを利用した. Moodleは全国の多くの大学で利用されており,本研究で得られた成果をいずれ全国の大学で活かすことができる. eラーニング教材は,佐賀大学eラーニングスタジオで開発した.教材は,中学レベル・高校レベルの教材も制作した.リメディアル教育や初年次教育等で長期的に使用することを目的として一度に多量のコンテンツを制作することを試みた.さらに,「大学コンソーシアム佐賀」における大学間連携の環境を使って, eラーニングを活性化させることを試みた. 質の高い教材を共有化すれば,これまでにeラーニングが実施できなかった大学においても,対面授業にeラーニングを併用することができる. eラーニング教材を対面講義等の補習・補完教育に用いれば,より高い教育改善が得られる. LMSの学習履歴等を整理してデータ化すれば,学習カルテ(eポートフォリオ)の基礎データとすることもできる.このことはFD効果をもたらし,全学的な教育改善や大学卒業時の学生の質の保証を実現することに繋がると期待される
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