研究概要 |
オキナワキノボリトカゲ(Japalura polygonata polygonata)は,奄美大島以南の南西諸島に生息するアガマ科の一種で,従来その分布は中琉球の奄美諸島と沖縄諸島に限られていた.しかし,現在九州本土の鹿児島県指宿市と宮崎県日南市に国内外来種として移入・定着している.定着地には本種のようなニッチ(昼行性,樹上生活)をもつ在来種のトカゲがいないため,生態系への影響が懸念される.本研究では,本種の分布域の特定,低温耐性,食性,繁殖生態,個体群パラメータ,昆虫群集組成への影響を明らかにした.
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