研究概要 |
本研究では,顧客が混雑状況に対応する状況の下で,混雑を制御するための管理手法の開発を行った.より具体的には,顧客の混雑回避行動の均衡モデルを構築し,課金と優先度の2つの手段が,その顧客行動の均衡にどのような影響を与えるかを分析した.主たる成果は以下の2つである.第1は,セカンドベスト課金の経済的な意味を明らかにした.第2は,顧客が一様であっても(緊急性のある顧客はいない場合でも),優先度付与がネットワーク型サービスシステムの混雑制御の方法として有効であることを示した.本研究は,混雑制御に新たな視点と手法を与えた.
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