研究課題/領域番号 |
21510296
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
|
研究機関 | 大阪経済法科大学 |
研究代表者 |
松原 弘子 大阪経済法科大学, アジア太平洋研究センター, 研究員 (40465654)
|
連携研究者 |
岩下 清子 国際医療福祉大学, 大学院・保健医療学研究科, 教授 (80337443)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2011
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 性教育 / ジェンダー / セクシュアリティ / 性感染症予防 / 性意識 / 性行動 / エイズ教育 / 生命倫理 |
研究概要 |
本研究では、性教育やHIV/AIDS予防啓発教育授業等(授業等)を職業として実施する立場にある医師、保健師、教師などの専門職が、授業等を実施する際に直面する困難の質を明らかにし、これらの専門職が困難を乗り越えるプロセスを明らかにしようと試みた。1983年以降に発表されたウェブデータベース上の文献研究の結果は、日本においては、授業等を扱う調査は2001年以降増えているが、実施者を調査した研究は少ないことが示された。また、職業として熱心に授業等を実施してきた専門職23名のインタビュー分析の結果、授業実施にあたっての個人の性意識の葛藤は強く意識化されていないことが示された。専門職が授業等に取り組もうとする熱心さは、児童・生徒や住民のニーズに応えようとする職業的な責任感を軸として、身近に尊敬できるロールモデルがいた、新しいことに取り組める環境(職場内、職場外)が整っていた、予算がついた、などの条件が加わって保たれていた。個人の思想信条が授業等に影響を与えたと答えた事例はなかったが、職業的責任感にジェンダー差が影響している可能性は示唆された。したがって今後、男性の専門職のインタビューを追加して、調査結果を再検討する必要があると考えられた。
|