ルカイ語と関連諸語のフォーカス体系に関する実証的研究

• 研究課題/領域番号: 21520439
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 言語学
• 研究機関: 岡山大学
• 研究代表者: 片桐 真澄 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 准教授 (80294388)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 危機 / 少数言語 / 言語学 / 外国語

研究概要

台湾原住民諸語のひとつであるルカイ語および、他の台湾原住民諸語やフィリピン諸語、インドネシア諸語などの関連諸語について、そのフォーカス体系の実態を調査した。その結果、豊富な文交替を許す、いわゆるフィリピン・タイプのフォーカス体系のあり方には差異が見られ、例えばタガログ語(フィリピン)やパイワン語(台湾)がフィリピン・タイプの典型だとすると、ルカイ語は一見対格型体系に近い、非常に限られたフォーカス体系を有することがわかった。これは、バリ語(インドネシア)にも類似した現象が見られ、フォーカス体系の縮小という観点で捉えることによってフィリピン・タイプの諸言語を統一的に捉えることができることを示唆した。

研究成果

• [雑誌論文] タガログ語の人魚構文に関する展望 (2010)
  • 著者名/発表者名: 片桐真澄
  • 雑誌名: 岡山大学紀要 巻: 54号 ページ: 109-125
  • NAID: 40018708226
• [雑誌論文] タガログ語の人魚構文に関する展望 (2010)
  • 著者名/発表者名: 片桐真澄
  • 雑誌名: 岡山大学文学部紀要 巻: 54号 ページ: 109-122
  • NAID: 40018708226
• [学会発表] 近くて遠い、遠くて近いフィリピンのことばタガログ語と日本語 (2012)
  • 著者名/発表者名: 片桐真澄
  • 学会等名: 国立国語研究所第五回NINJALフォーラム
  • 発表場所: 一橋記念講堂
  • 年月日: 2012-03-24
• [学会発表] フィリピン諸語における行為者ヴォイス文の解釈-原型的な受動文との相違 (2010)
  • 著者名/発表者名: 片桐真澄
  • 学会等名: インドネシア諸語研究会
  • 発表場所: 東京外国語大学アジア・アフリカ言語研究所
  • 年月日: 2010-03-29
• [学会発表] Word order variation in Tagalog (2009)
  • 著者名/発表者名: Masumi Katagiri
  • 学会等名: 11^<th> International Conference on Austronesian Linguistics
  • 発表場所: Aussois, France
• [学会発表] Word order variation in Tagalog (2009)
  • 著者名/発表者名: Katagiri, Masumi
  • 学会等名: The 11th International Conference on Austronesian Linguistics
  • 発表場所: Aussois, France
• [図書] Word order variation in Tagalog, 11th International Conference on Austronesian Linguistics
  • 著者名/発表者名: Masumi Katagiri, et al.