本研究は幕末から明治20年までの日英会話書に関する研究である。これらは日本語史研究上、有用なものであるとされているが、資料群の全体像は十分に明らかではなかった。そこで、本研究は、 (1)どのような質の資料が、どのくらいの量存在するのか(2)どの資料が日本語史に与えた影響が大きいのか(3)一つの資料群が成立、発展、解消される経過はどのようなものか。ということに着目し、調査を行った。 5年間の研究期間において、580冊の書目を抽出し、それらを外部図書館、資料館への訪問、インターネットによるデータ収集などを通して、閲覧した。その結果今回の目的にふさわしい168書目を選出し、それらの位置づけを試みた。
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