研究課題/領域番号 |
21520508
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
寺田 寛 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (90263805)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2012年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 生成文法 / ミニマリスト / プログラム / 再構築 / トップダウン派生 / 英語学 / 統語論 / ミニマリスト・プログラム / 言語習得 / 言語学 / 英語 / 生成方法 |
研究概要 |
文の統語構造を構築する上で正しいとされてきたボトムアップ式接近法に対する有望な代案として、トップダウン式の構造構築の接近法を提案し、チョムスキーのミニマリストの枠組みをもとに研究を行った。A移動の再構築現象を調査した後、2011年の研究は、Chomsky (1981)で提案された束縛理論の(A)と(C)の条件の適用時期について議論し、Lebeaux (2009)で述べられている考え方、すなわち、束縛条件(A)が文の派生においていつ満たされてもよい条件であるのに対し、条件(C)は派生のあらゆる時点で満たされていなければならない条件であるという主張を支持するべきであると結論付けた。この仮定にもとづいて、Terada (2012)は、Aバー移動の再構築現象を取り上げ、Leddon (2006)によって観察された、英語の母語話者と英語を母語として獲得している幼児の再構築特性の違いを、トップダウン式の再構築接近法の観点から説明した。日本人の英語学習者にも、幼児と類似の特性が見られることから、彼らが再構築操作適用後に得られる構造をより構築しやすくするための方略を用いている可能性があることを指摘することで説明を試みた。これは疑問文に関する研究であったが、Terada (2013)では、関係節の内部にも見られる再構築現象に、トップダウン式接近法を適用した。この研究から、トップダウン式の接近法では、再構築現象に見られる英語母語話者と日本人英語学習者との違いを簡潔に説明できることを主張した。
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