研究概要 |
本研究は,まず,どの程度英語学習者のDS(ディクテーション・スパン;書き取り単語数)がリスニング力に関与しているかを論じる。2種類の調査を実施し,結果を相関および重回帰分析にかけた。改良された2回目の調査の結果においては,調査対象者のディクテーションリスニング・タスクのスコアとのDSとの相関係数は,540となった。次に,英語学習者のリスニング力,ディクテーション力とDSの相関関係を調査した。その結果, DSには他の2つと相関があることが証明された。さらに,最終調査はこれらリスニング力,ディクテーション力,書き取り単語数の因果関係に焦点を絞って分析を行い,その結果, DSが,学習者のワーキングメモリに最も強く影響を受けていることが分かった。さらに,ディクテーションにおける誤答の特定のための類別化も行った。
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