研究課題/領域番号 |
21520821
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
中原 ゆかり 愛媛大学, 法文学部, 教授 (00284381)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 文化人類学 / 民族音楽学 / 日系 / ハワイ / アメリカ / 芸能 / 歌 / 太鼓 / 移民 / 和太鼓 / 日系人 |
研究概要 |
本研究の3年間にわたる調査・研究成果は下記の3点にまとめられる。 (1)日本国外の和太鼓(組太鼓)についての研究は、アメリカ合衆国本土が主であり、ハワイについては報告されてこなかった。本研究はハワイの和太鼓に注目した、はじめての調査である。ハワイが米本土と日本の中間地点にあり、独特の音楽文化をもつ地域であることが、和太鼓文化にも表象されている点を明確にした。 (2)ハワイ祭太鼓およびハワイの和太鼓グループのパフォーマンス、日本や米本土のグループとの交流、ワークショップ等に関するビデオテープ200本のDVD化をおこない、リストを作成した。ハワイに和太鼓グループが誕生してから日本や米本土との技術的な影響関係の中で発展して現在に至るまでの、貴重な資料となった。 (3)演奏曲のレパートリーやその特徴、そして他のグループや演奏家とのコラボレーション、曲の創作方法について記録した。日本や米本土と共通のレパートリーの他に、ハワイで創作した独自のレパートリーがある。曲の創作は独自の発想に基づいているが、材料として用いるリズムや技術は、地域や音楽ジャンルにこだわることなく自由に取り入れ、なおかつ和太鼓(組太鼓)共通の表現をも維持していた。表現媒体としての和太鼓の可能性を示唆するものであった。
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