研究課題/領域番号 |
21530604
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
島津 望 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (90306225)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2010年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2009年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ネットワーク / 地域医療 / 熊本 / 事業ネットワーク / 介護 / 脳卒中 / 大腿骨頸部骨折 / 地域医療連携 / 急性期 / 回復期 / 維持期 / 地域連携パス / 連携パス |
研究概要 |
熊本市における医療・介護の事業ネットワーク組織のうち、脳卒中のネットワーク組織と大腿骨頸部骨折のそれは対照的なネットワークシステムの下に運営されている。本研究はその創痍の原因を明らかにするために、事例研究法により比較検討した。両者の違いは、疾患の性質による、急性期-回復期-維持期-在宅という流れの中で、どの時点でケアの全体のデザインを決定するのが妥当なのかという点によることが明らかになった。大腿骨頸部骨折は、急性期すなわちケアの流れの上流でデザインすることが適切であり、脳卒中は回復期すなわち中流でデザインすることが適切である。この違いのため、大腿骨頸部骨折のネットワークは、急性期が主導する強固なタイプのネットワーク組織となり、脳卒中のネットワークは、急性期が大まかなデザインを作ったあとに、回復期でそのデザインを適宜変更していく緩やかなタイプのネットワークになった。このほかの疾患のネットワークを作る際にも、どの段階でケアのデザインを確定することが適切なのかによって、ネットワークの性格が異なることが示唆された。
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