研究課題/領域番号 |
21530689
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
瓜生 淑子 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (20259469)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 幼児の認知発達 / 自我発達 / 心の理論 / 幼児期のウソ / 欺き行為 / 非第一子的性格要因 / 自我形成とウソ / 幼児の嘘 / 欺き / 育児文化 / 自我形成と自立 / 生理的指標 |
研究概要 |
幼児に対して、ヒーローを救うために悪者にウソをつけるかという欺き課題と「心の理論」の獲得を見る標準的な誤信念課題を実施し、あわせて行った母親のアンケート調査の結果を含めて、子どものウソの出現時期の確認とウソを可能にする認知的・人格的要因を検討し、子どもの心的世界の形成にとっての子どものウソの持つ意味を考察した。研究は、1)幼稚園児の個別実験と2)母親に子どものウソに気づいているかを問うアンケート調査からなった。その結果、個別実験からも親の調査からも、効果を意図したウソの年齢下限は、満4歳頃であることが確認された。しかし、非第一子的性格であると見られたパーソナリティの「のびやかさ」尺度得点が実験場面でのウソの出現を早めるという仮説は検証されず、むしろ「慎重さ」尺度と逆転させて名付け、この尺度得点が正の影響力を持つとして仮説とは逆に解した方が適合する結果が示された。この尺度が認知的能力の代替変数になった可能性がある。また、前研究に比べ、ウソが可能になる年齢や「心の理論」獲得の年齢がやや遅かったことについては、対象児の保育経験(幼稚園児か保育所児か)の違いが自他の分化に影響している可能性が示唆された。この点については、今後、年長児のデータも加えて分析し、検討したい。
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