研究課題/領域番号 |
21530972
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
外池 智 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (20323230)
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研究協力者 |
渡部 豊彦 秋田県男鹿市立船川南小学校, 教諭
高橋 茂 土崎空襲被爆市民会議, 会長
佐々木 和彦 新日本帝国石油秋田油槽所, 所長
佐藤 守 日中不再戦友好碑をまもる会, 理事長
奥山 昭五 日中不再戦友好碑をまもる会, 代表
富樫 康雄 日中不再戦友好碑をまもる会, 事務局長
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2010年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 戦争遺跡 / 複合的・総合的アーカイブ / 近代遺跡調査 / 秋田県 / 花岡事件 / 土崎空襲 / 戦争学習 / 歴史教育 / 複合的・総合アーカイブ / 学習材 |
研究概要 |
親や祖父母などの身近な人たちからの「戦争」の語り伝え、すなわち「語り」による歴史(オーラルヒストリー)の伝達は、地域や家庭のいわば市井における歴史教育として戦争学習の重要な一翼を担ってきた。しかし、今日、戦後60年を越える年月を経て、直接の戦争体験をもつ世代が年ごとに減少していくにつれ、そうした身近な人たちからの「戦争」の語り伝えは日々失われつつある。戦争の「語り部」の減少の中、今後の学校教育、とりわけ歴史教育の果たす役割はますます重要である。「ヒト」から「モノ」へ、確実に戦争の記憶や記録、痕跡が移行していく中、体験者の持つリアリティーに迫る理解・共感可能な学習をどのように展開していくのか、そのための教材をどのように開発していくのかは、これからの戦争学習の大切な課題である。 そこで、本研究ではこうした現状を踏まえ、現在の全国における戦争遺跡・史料について、特に文化庁を中心とした「近代遺跡調査」による取り組みを整理するとともに、全国における戦争遺跡の指定・登録の現状とその類型的分析を試みた。さらに、これを参考に現在は文化財としての指定・登録が全くなされていない秋田県を事例として取り上げ、県下の戦争遺跡を抽出するとともにその類型的分析を行った。加えて、教材開発の観点からその戦争遺跡に関連した複合的・総合的アーカイブを特に土崎空襲、花岡事件を中心的事例として実施した。さらに、戦争遺跡の学校教育における教材としての活用の現状について、秋田県を事例に取り上げ、小・中・高校のそれぞれの実践について調査・検討を進めるとともにその類型的分析を行った。
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