• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高機能広汎性発達障害児の語用障害を援助できる支援者養成プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21531017
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 特別支援教育
研究機関金沢大学

研究代表者

高橋 和子  金沢大学, 助教 (30432545)

研究分担者 大井 学  金沢大学, 学校教育系, 教授 (70116911)
研究期間 (年度) 2009 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2011年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード会話分析 / 高機能広汎性発達障害 / 単一事例実験デザイン / 語用障害
研究概要

6歳から7歳のアスペルガー障害または高機能自閉症と診断されている男児につていて、それぞれ1名の大人(特別支援学校教員1名、言語聴覚士1名、学校ソーシャルワーカー1名、心理学系大学院生2名)を会話のパートナーとする、単一事例実験デザイン(ベースラインートリートメントーウィズドローアル)に基づいた、両者の会話行動に、会話分析(トランスクリプトに基づく語用論レベルでの実施)が及ぼす影響を検討した。会話分析で臨床的な介入のゴールに挙げられたのは、それぞれの子供一大人ダイアドで異なった。発話の省略部分(主語、目的語)の追加、発話者の態度を表す終助詞の回避と子どもへの直接伝達行動請求への切り替え、言語伝達が奏功しない場合のものの提示や指示による子どもの注意碓保、疑問文から子どもに期待される伝達行動直接要請への切り替え、子どもが話しかける相手の特定要請であった。ベースライン5回の最後に会話分析を行い、トリートメント5回ではゴールの達成状況の評価と微調整を追加的な会話分析で行った。ウィズドローアル5回では会話分析を行わなかった。なお、会話分析はそれに習熟した助言者が実施しだ。研究目的にナイーブな第3者によって、ベースライン、トリートメント、ウィズドローアルでの大人の標的行動の出現と、それが子どもに及ぼした影響(無反応など)の評価を行ったところ、すべてのケースでトリートメントが会話行動変容をもたらし、かつウィズドローアルでも維持されていることが確認された。
これにより、少数回の会話分析が高機能自閉症スペクトラム障害の子供と特に親密でない大人との円滑なコミュニケーションの促進に有用であることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 思春期・青年期の発達障害をめぐる社会生活支援の現状と課題2009

    • 著者名/発表者名
      高橋和子
    • 雑誌名

      臨床発達心理実践研究

      巻: 4 ページ: 34-43

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [図書] 高機能自閉症児を育てる 息子・Tの自立を育てた20年の記録2010

    • 著者名/発表者名
      高橋和子
    • 総ページ数
      253
    • 出版者
      小学館
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi