配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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研究概要 |
本研究では、側鎖にラジカルを配したπ共役系電導体において、伝導電子とラジカル間の相互作用を介してスピン整列を行いその結果強磁性を発現する機構を提案し、そのためのモデル化合物を創製することにある。これが実現可能なら,こうしてできたπ共役系電導体スピン種は、電子注入の有/無に対応して, 1分子内の側鎖スピン間の磁気的相互作用を強磁性的/反強磁性的に変換する応答性有機磁性体としても活用しうる。まず,酸化還元しやすい有機π共役系分子の両端にラジカル部品を置いたいくつかのジラジカルを設計し, DFT計算によって, 1重項と3重項スピン状態のエネルギー差を求めた。更に1電子酸化または還元したイオンラジカル2重項と4重項状態を計算した。その結果,エネルギー差は小さいものの予想通りのスピン整列を示す事がわかった。目的に合う具体的化合物として,ハイドロキノンおよびキノンを骨格にもつニトロニルニトロキシドジラジカルを合成した。
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