研究課題/領域番号 |
21550057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
金森 寛 富山大学, 大学院・理工学研究部, 教授 (00019001)
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研究分担者 |
松郷 誠一 金沢大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (30148126)
會澤 宣一 富山大学, 大学院・理工学研究部, 教授 (60231099)
片岡 弘 富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (10361940)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 振動反応 / バナジウム錯体 / ジクロロメタン / 酸化還元反応 / ラジカル反応 |
研究概要 |
一般的に振動反応を起こす系は、酸化剤、還元剤、基質、金属触媒、酸などで構成される複雑な系である。しかし我々は、バナジウム錯体をジクロロメタンに溶解するだけで振動反応が起きるというユニークな系を発見した。この反応系で起きている現象を明らかにするために、種々の実験を行い、次のことを見つけた。(1)振動反応は[ V(IV) OCl_2(bpy)]または[ V(III) Cl_3(CH_3CN)(bpy)]のジクロロメタン溶媒中でのみ起こり、ジクロロメタンに類似した他のハロメタン溶媒では起こらない。(2)振動反応は、一定温度では非周期的である。しかし、温度パルスを与えると、それに追随する周期的な振動が観測される。(3)ジクロロメタンの光分解が引金となり、分解反応で生じるペルオキソラジカルが酸化剤として働いている。(4)この振動反応は、コバルトレーターをモデルとした反応機構によって数学的にシミュレーションできる。
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