配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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研究概要 |
複雑な高次構造を持つらせん高分子固体における圧電性発現機構の解明は非常に困難である.我々は,マクロな圧電性発現は外力が如何に圧電相である結晶域に伝播されるかが重要であるとの研究成果を得た.これを追求するモデル物質としてL型ポリ乳酸(PLLA)を用い主に実験を進めた.その結果,長年継続的な研究を進めている高次構造制御法と超臨界二酸化炭素処理を組み合わせることにより,非結晶領域を制御したPLLAフィルムを具現化した.その圧電率は従来の10倍以上であった.また,非晶領域秩序の程度を制御することで,透明性や柔軟性を失わないことも示した.そして応用として,その特徴(透明性,柔軟性)を活かした高分子フィルムセンサーの可能性をACTUATOR 2010(Bremen, Germany)で発表した.この報告により開発が加速され,村田製作所とともに,新たなヒューマン・マシンインターフェースを2011年9月に発表した.(CEATEC JAPAN 2011展示(朝日新聞,米国CBS,英国BBC等により報道発信)).
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