研究課題
基盤研究(C)
アルカリ金属をドープした炭素の77Kにおける水素吸着等温線を決定し、これらの材料の水素回収と水素同位体分離への応用展開を試みた。RbC24の組成を有するルビジウムドープしたグラフォイル(膨張化黒鉛シート)は低圧水素ガスに対して大きな吸着能を有することが確認された。吸脱着速度が大きく可逆的であること、さらには被覆率50%での平衡水素圧が極めて低い(40Pa)ことからRbC24は低圧水素回収材として用いることができることを示した。また多層カーボンナノチューブや熱処理温度1000℃、1500℃の石油コークスにカリウムをドープしたKC10についてもその水素吸着等温線を決定した。これらの等温線から水素同位体分離係数を見積もったところ多層カーボンナノチューブから調製したKC10で最も大きな値が観測された。しかしながらこの試料の欠点としてくりかえし吸脱着サイクルによって水素吸着量が減少することが確認された。
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