研究課題
基盤研究(C)
分子一層での被膜によるコーティングを目指し、両親媒性のトリロイシン誘導体を用いて、鉄表面に対する防錆効果を調べた。トリロイシン誘導体はトリロイシンが平行β-シート構造を形成し、シートと直交する方向に分子ジッパーを形成するため、分子一層でも優れたコーティング効果が期待できる。これらのトリロイシン誘導体が、ヒドロキシ基、メルカプト基、カルボキシ基、アミノ基のような非常に単純な親水基を有するとき、錆を防ぐことはできなかった。これらの親水基は、鉄表面に強く結合しないためであろう。これに対し、複数の水酸基を有する直鎖のペントースを親水基にしたトリロイシン誘導体は、ガラスや鉄の表面に強く結合した。現在この分子を用いて防錆効果を検証している。
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