研究概要 |
PEEK樹脂軸受の焼付き挙動に及ぼすリング温度の影響を調べた.更に焼付きを防止するために,樹脂軸受の摩擦摩耗挙動に及ぼす油溝の効果の影響,リング試験片冷却の影響などを調べた.その結果,樹脂軸受の焼付き過程は温度に非常に敏感であることがわかった.リング温度が100℃を超えると摩擦係数が増加し始め, 120-140℃を超えると激しい塑性流動を伴う焼付きを生じた.油溝やリング試験片冷却によって,摩擦面温度を低減できる可能性が示唆されたので,近い将来,焼付き防止法として確立されることが期待できる.
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