研究概要 |
近年,エネルギー資源の節約および環境保護の観点から熱電エネルギー変換技術が注目されている.熱電エネルギー変換技術は,熱電モジュールを用いて廃熱を電気エネルギーに直接変換することができる技術である.本研究においては,環境に優しく無害であり,かつ高温まで使用できる酸化物熱電材料を採用した熱電発電モジュールの作製技術の確立を目標した.その結果,二対または四対のp-NaCo_2O_4とn-ZnO焼結体を含む酸化物熱電発電モジュールの作製に成功した.接合方法については拡散接合および銀ろう接合を採用し,それらの接合条件の最適化も成し遂げた.また, SEM-EDX観察により作製したモジュールの焼結体材料と電極材料の接合界面の形態および組成分布に関する知見を得ることができた.さらに, 100回までの耐久性試験において出力低下が無いことを確認できた.
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