研究概要 |
本研究での成果は以下のように纏められる.(1)章らの提案した完全並進不変複素離散ウェーブレット変換(PTI-CDWT)をそのままウェーブレットパケットへ拡張できないことを明らかにした.この場合,多重解像度的構成を省けば,構成可能となる.(2)ここでは,多重解像度的構成を行い,近似的構成ではあるが,新たに置換型複素ウェーブレットパケット変換と位相補正型複素ウェーブレットパケット変換を開発した.(3)提案した近似並進不変複素ウェーブレットパケット変換(ATI-CWPT)を,線形システムの入出力関係の解析に応用し,線形時変伝達特性解析へのツールとしての基礎を築いた.(4)さらに,提案したATI-CWPTを,削岩音の異常信号解析,および地中レーダによる埋設物(金属管)の標評問題に適用し,産業応用における有用性を示した
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