配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2009年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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研究概要 |
住宅内カビ汚染の対策,とりわけ,湿度対策の一つとして調湿材が用いられるケースは多く見られる。しかしながら,空中ではなく,基材で増殖するというカビの生態を勘案すれば調湿材を使用することによって,カビの増殖と直接関係しない室内居住域の空中水分をカビの増殖可能な基材となる壁装材に取り込むことになり,カビの増殖を助長させる結果をもたらす可能性があると考えられる。本研究では,調湿剤を施した実際環境の実態調査を行ったほか,諸湿度環境条件における吸湿材表面でのカビ増殖特性について定量的な検討を行った。実態調査の結果より,高湿環境中での調湿材の使用は,その表面での高湿性カビAcremonium sp.の増殖を助長することが明らかになった。また,実験的な検討においては,本研究で提案したカビ増殖指数(MGI)が,カビの成長曲線に対応した定量的な指標であることが明らかになった。
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