配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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研究概要 |
スプレー相互貧溶媒法で生成した無機の塩化アンモニウムあるいはグリシンと有機のパルミチン酸の混合結晶を生成させ,その構造について放射光施設 SPring8を使って小角 X線解析を行った.つまり,水溶性の塩として塩化アンモニウムあるいはグリシン,油溶性の物質では脂肪酸 (パルミチン酸を用いた食品関連物質のカプセル型混晶の生成を検討し,さらに分解・分離操作について検討できた.そして, X線回折では,混合結晶中の無機の塩化アンモニウムやグリシン,有機物のパルミチン酸も通常の結晶構造であることがわかったが, カプセル構造では, Spring8による構造解析した結果, 10-20nmの構造と40-50nmの構造が混在していることがわかった.さらに,相互貧溶媒法のスプレー溶液の入れ替えがパルミチン酸の結晶構造の長距離秩序に影響を与えることもわかった.さらに,液滴とバルク溶液の混合による相互貧溶媒晶析における結晶化現象は,液滴に溶解した油溶性の脂肪酸が,バルク溶液に溶解している水溶性溶質の結晶の周りに結晶性カプセルとして取り巻く構造であることがわかった.
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