カサアブラムシの虫こぶを用いたトウヒ属の古植物学的分類システムの構築

• 研究課題/領域番号: 21570107
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生物多様性・分類
• 研究機関: 大阪市立自然史博物館
• 研究代表者: 初宿 成彦 大阪市立自然史博物館, 主任学芸員 (80260347)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• 研究課題ステータス: 完了 (2011年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2011年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 自然史 / 昆虫 / 化石 / トウヒ属 / 虫嬰 / トウヒPicea属 / カサアブラムシ / 植生史 / 古植生 / 古環境 / 北方圏 / 日本 / 中国 / 形態 / 最終氷期 / エゾマツ / トウヒ / アカエゾマツ / イラモミ / ヤツガタケトウヒ / ヒメバラモミ / ハリモミ

研究概要

マツ科トウヒ属は化石でしばしば見つかるが、球果や葉は種間で類似しているため、種の同定が困難なことが多い。そこでカサアブラムシ科昆虫が形成する虫こぶに注目してみたところ、別の昆虫種が作った虫こぶが異なった形状の虫こぶを作るのみにならず、同じ昆虫種が作った虫こぶでも植物側の種が異なれば、形状が異なることがわかった。形態の記載により、今後、植生史の研究への利用が期待される。

研究成果

• [雑誌論文] 2年で5回も大変身不思議な虫カサアブラムシの生態とその退治のはなし (2011)
  • 著者名/発表者名: 初宿成彦
  • 雑誌名: Nature Study 巻: 57巻12号 ページ: 2-5
• [学会発表] 最終氷期の北海道の甲虫相。シンポジウム「北方圏の成り立ちと、その昆虫相」 (2011)
  • 著者名/発表者名: 初宿成彦
  • 学会等名: 日本甲虫学会(招待講演)
  • 発表場所: 北海道大学
• [学会発表] トウヒ属樹上に形成されるカサアブラムシ虫こぶの植生史研究への応用 (2011)
  • 著者名/発表者名: 初宿成彦
  • 学会等名: 日本植生史学会
  • 発表場所: 弘前大学
• [学会発表] 最終氷期の北海道の甲虫相。シンポジウム「北方圏の成り立ちと、その昆虫相」 (2011)
  • 著者名/発表者名: 初宿成彦
  • 学会等名: 日本甲虫学会
  • 発表場所: 北海道大学(招待講演)
• [学会発表] ハリモミ樹上で形成されるカサアブラムシの虫こぶについて。 (2010)
  • 著者名/発表者名: 初宿成彦
  • 学会等名: 関西自然保護機構2010年度大会
  • 発表場所: 大阪市立自然史博物館