研究課題/領域番号 |
21570156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 財団法人東京都医学総合研究所 (2011) 財団法人東京都医学研究機構 (2009-2010) |
研究代表者 |
高井 裕子 (ZHIYING You) 財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医科学研究分野, 主任研究員 (90332270)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2009年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 酵素の作用機作と調節 / DNA複製 / MCMヘリカーゼ / DNA結合 / 複製フォーク / ATP結合活 / プライマーゼ / Cdt1 / ATP結合活性 |
研究概要 |
MCMヘリカーゼはDNA複製において中心的な役割を果たし、複製フォークで種々のタンパク質と相互作用しつつ、巨大な複製フォーク複合体を形成し、複製フォークの進行と安定な維持を担っている。DNAプライマーゼは複製フォークにおいてDNAポリメラーゼのプライマーとして使用される短いプライマーの合成を触媒し、DNAの連続的な伸長に必要である。多くの原核生物とウイルス系での研究からヘリカーゼとプライマーゼは直接相互作用し、協同的に複製フォーク複合体の機能を制御することが報告された。しかし、真核生物にはそれに関する情報はほとんどない。我々は精製したマウスMCMとポリメラーゼα-プライマーゼ蛋白質を用いて、グリセロール密度勾配遠心でMCM4-6-7複合体がポリメラーゼ-プライマーゼ複合体と共沈降することを見いだした。また、MCM2~ 7複合体とDNAプライマーゼ(p48とp58サブユニット)が物理的に相互作用することをpull-downアッセイで示した。またMCM2~ 7とプライマーゼはDNA非存在下で複合体を形成することをNativeゲルで確認した。Gel-shift assayでは、MCM4-6-7とプライマーゼは一本鎖DNA上に三者複合体を形成する。また、MCM4-6-7複合体およびMCM2~ 7複合体によりプライマーゼ活性が促進された。これらの結果から、真核細胞のMCMヘリカーゼは複製フォークにおいてDNAプライマーゼと相互作用し、その活性を促進する可能性が示唆された。
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