研究課題
基盤研究(C)
染色体凝縮は複製されたゲノムを娘細胞に正確に分配するために、細胞が持っている最も基本的な機能の1つである。この過程は単に染色体腕部の長さを短くする役割だけではなく、複製によって姉妹染色体間に生じた絡まりを解消し、分離可能な2つの姉妹染色分体にする上で重要な役割を果たしている。さらに細胞分裂期だけではなく、rDNAリピート等の繰り返し構造を安定に維持する上でも重要な役割を果たすことが知られている。近年の研究で、酵母からヒトにまで広く保存されたコンデンシン複合体が、染色体凝縮で中心的役割を果たしていると考えられるようになった。本研究では、モデル生物の出芽酵母を使い、コンデンシンの主要な局在部位であるrDNAリピート領域で、RNAポリメラーゼIIによる転写抑制、および相同組換えの抑制に、コンデンシンがどの様に働いているかを明らかとした。
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Mol Cell
巻: 34 ページ: 26-35
http://www.nibb.ac.jp/sections/evolutionary_biology_and_biodiversity/diversity/AssisProf/johzuka.html