研究課題
基盤研究(C)
微小管の形成起点として働く分子として、γチューブリンが広く知られているが、線虫初期胚の紡錘体形成時には、γチューブリン(TBG-1)に依存しない、オーロラキナーゼA(AIR-1)が担う微小管形成経路が存在する。本研究において、AIR-1は、そのキナーゼ活性が分裂期に重要な役割を果たすことに加えて、キナーゼ不活性型としても、紡錘体形成時に重要な役割を果たしている可能性を示した。機能的な紡錘体の形成には、中心体におけるγチューブリン複合体とAIR-1キナーゼ活性、微小管上で働くキナーゼ不活性型AIR-1とが協調して働く必要があることが示唆された。
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